マイホームの頭金(自己資金)についてゼロでも可能か?という質問にお答えします。
ずっと以前は融資額は請負金額(あるいは建売購入価格)の80%までとなっていたので、20%相当額の自己資金と諸費用分の自己資金が必要でした。
今はそれはありません。
融資を伸ばしたい金融機関が基準を緩めていることがあります。
諸費用ローンとかの名称で金融機関から商品内容が案内されています。
あなたの年収や家族の年収を合算して、あるいは物件の担保価値を査定して、金融機関が5000万円の融資を審査合格された場合、あなたが支払いできるのなら頭金ゼロで4800万円相当の物件は購入可能です。(諸経費が200万円かかると仮定しています)
目次
支払金利総額を調べよう
Excel(エクセル)のIPMT関数は、利率が一定であると仮定して、定額の支払いを定期的に行った場合の任意の期間に支払う利息を求めます。
IPMT(利率, 期, 期間,現在価値, 将来価値, 支払期日)
35年 1.5% 5000万円借りた場合の支払い金利合計は
1回目:=IPMT(0.015/12,1,420,-50000000) 62,500
2回目:=IPMT(0.015/12,2,420,-50000000) 62,387
3回目:=IPMT(0.015/12,3,420,-50000000) 62,273
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これを420回(35年×12ケ月)合計すると 14,298,732
5000万円借入の場合支払い総額は約6430万円
同じ方法で自己資金500万円入れて4500万円の借入の場合
支払金利合計は 12,898,859
5000万円借入の場合と比較して4500万円借入の場合は143万円すくない。
同じ方法で自己資金1000万円入れて4000万円の借入の場合
支払金利合計は 11,483,986
5000万円借入の場合と比較して4000万円借入の場合は286万円すくない。
これをどう見るかは、あなたの自由です。
金利による違い
ひと昔は、住宅ローン金利は4.0%が最低金利でした。
この金利1.5%と4.0%の違いは?
金利1.5% 返済期間35年 5000万円借入の場合:月返済額 153,092
月返済額を同じとして金利4.0% 返済年数35年で借入れた場合いくら借入できるか?
3460万円です。金利の違いで1540万円も違います。
いくら金利が安いからと言って自己資金があれば借入額を減らした方が得です。
自己資金を借入金利以上の投資等で運用可能な場合は別です。
金利以上に土地の価格が上昇するとか、投資信託で利回り5.0%運用できるとかの場合
銀行の預貯金金利は0.1%以下です。
ドル・コスト法で投資信託を購入すれば、利回り5.0%も可能ですか....。
こちらで紹介。
2014/3/23 日経新聞の記事です。
怖いのは10年後 マイホーム購入焦る頭金ゼロ派
マイホームを購入する際、頭金をあまり用意せず、ほぼ全額を住宅ローンで賄う人が増えている。低い金利水準、手厚い住宅ローン減税など、いま家を買いたくなる要因は多い。自己資金に余裕がないまま多額のローンを組めば、将来、返済負担で身動きが取れなくなるリスクがあることはよく認識しておきたい。
まとめ
どれだけ借れるかではなく、どれだけ毎月の返済が無理無く出来るかが重要です。
それとクレジットカードの整理と自動車ローンとかがあればそれの完済も重要です。
まずは、ご夫婦でライフシミュレーション作成を作成してください。
おおまかでいいです。
こちらを参考に。
その後、信頼のおけるファイナンシャルプランナーに相談ください。

将来資産価値があまり下がらない住宅を選ぶのも重要です。
優良ストック住宅推進協議会「スムストック」の住宅は、将来の建物価値が通常査定と比べて大きな違いがあります。
スムストックについては、後日紹介します。
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