みなさんこんにちは。今日は家の価格。坪単価についてのお話しです。
ママ:博士こんにちは。9月になりましたがまだまだ暑い日が続きますね。
ホームズ博士:朝夕はちょっと涼しくなりました。私は毎朝ウォーキングしていますが、一時期と比べて汗はかかなくなりましたよ。
ママ:今日は新築住宅の坪単価について教えてください。
ホームズ博士:初心者の方への質問ですが、坪数ってご存知ですか?
ママ:畳2帖の広さが1坪と思っていますが...
ホームズ博士:尺貫法(しゃっかんほう)からきた長さや面積などの単位です。
メートル法が導入される前はこの尺貫法が使われていました。
1尺は約0.303030m、1間は6尺で約1.818182メートルとなります。
ママ:建築業界って古いんですね(笑)
ホームズ博士:日本の住宅建築にて最も多く使用されるモジュールが尺モジュールです。尺モジュールとは 910mm単位で間取りを構成します。
つまり、畳1帖は0.91m×1.82m
ママ:0.91×1.82×2=3.3㎡が1坪ですね。
ホームズ博士:㎡を坪数に変換するときは1㎡×0.3025=坪数
165㎡の場合は165×0.3025=49.91坪となります。
ママ:建物の総額をこの坪数で割算したのが坪単価?
ホームズ博士:そのとおりです。が...
一概にはこの坪単価で比較はできません。比較したって無意味です。
ママ:???無意味ですか?
ホームズ博士:まずは分子にあたる建物の総額。
これは、表示する会社によってマチマチ。
建物の総額は下記の3つからなります。
1.建物本体工事価格
2.屋外付帯工事価格(敷地形状や地盤の強さによってすべて異なる)
3.諸経費
ママ:1+2+3の合計と消費税ですよね。
ホームズ博士:建物本体工事価格も仕様や性能によって同じPLANでも金額は大きく異なります。
例えば耐震等級が1の場合と2の場合とか。断熱性を高める窓がアルミだったり樹脂だったりとか。設備のグレードに対してもA社とB社はまったく異なったりとか。
保証期間も10年のところと30年・40年のところといろいろあります。
つまり比較するのに共通のモノサシがないまま坪単価が独り歩き。
ママ:業者としたら坪単価が安くて顧客がたくさん集客できればそれから商談開始すればいいって考えですね。
ホームズ博士:また分母である坪数も施工坪数とかいって分母の数字を大きくして坪単価表示をさげている場合があります。
ママ:施工坪数?
ホームズ博士:建築基準法の床面積は決められた算定方法があります。
これを分母に使えば共通モノサシですが、中にはバルコニーやベランダとかで建築基準法の床面積算定には入らないけど工事する手間が発生するので、これを算入して施工坪数とかいっている場合があります。
2400万円で40坪だった場合は2400÷40=60万円が坪単価。
施工面積が5坪増えて2400÷45=53万円との表示するケースもあります。
ママ:比較するなら同一基準でないとだめですね。
ホームズ博士:同じ40坪でも天井高が2.4mの建物と3.2mの建物とでは施工コストは異なるけどこの坪単価表示には含まれていないし、吹き抜け等があった場合は床面積には含まれていない。
設備、仕様、性能、保証期間等で400万円下げて2000÷40=坪単価50万円とかの表示、あるいはそれ以下の40万円台の表示はいくらでも可能です。
ママ:坪単価60万円の表示があった場合、私たちが考えている坪数は35坪程度なので
60×35=2100万円と考えればいいのですか?
ホームズ博士:まったく違います。建物の面積が大きくなれば坪単価は下がりますが、逆に小さくなれば坪単価は上がります。
ママ:結局はまったくあてにはならないってことですね。
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