ママ:博士、こんにちは。
今日も家づくりの講義お願いします。
ホームズ博士:経営資源のなかに「ヒト、モノ、カネ」今は「情報」が追加されて4つの要素となっていますね。
ママ:よく耳にする言葉です。
ホームズ博士:住宅営業をする上で、先輩から教わった4つの要素があります。
一般的には知られていませんが...
ママ:それは何ですか?
ホームズ博士:土地、金、時期、欲求の4つです。
この4つの要素をお客様とコミュニケーションで取得、解決して行くと満足な契約ができると教わりました。今までは資金(お金)に関することを中心にお話ししました。
ママ:知らないことばかりで大変役にたっています。
ホームズ博士:今日は環境についてお話しします。
以前話したように国はZEH住宅を推進しています。
ママ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスですよね。
ホームズ博士:そうです。現在も75万円の補助金の受付をしています。
高断熱(外壁、床、天井、屋根、窓、ドア)な住宅をつくるという中で今日は窓に焦点をあててみよう。
ママ:窓?
ホームズ博士:そうです。窓のない家ってありませんよね。
実はこの窓が重要要素。
ママ:????
ホームズ博士:日本の窓は最低基準です。
窓は、熱の出入りが一番多い場所。
夏に外部から熱が入ってくる割合は窓からが74%。
逆に冬は外部に逃げていく割合は窓からが52%です。
ママ:つまり窓の断熱性を高めると、家全体の断熱性アップにつながるのですね。
ホームズ博士:窓は枠とガラスで構成されています。
問題は枠です。
ママ:枠?サッシのことですか?
ホームズ博士:日本のサッシの大半は、枠がアルミでできています。
理由はアルミが加工しやすい、といったことにあります。
ママ:このマンションもアルミですね。
ホームズ博士:材料の熱伝導率の比較
アルミニウム:200W/mK
樹脂:0.2W/mK
木:0.16W/mK
鉄:84W/mK
ステンレス:20W/mK
ママ:熱伝導率は、アルミかそうでないかで約1000倍も異なるの。
ホームズ博士:環境先進国は、窓に対して厳しい断熱基準を設けています。
が...日本ではそうでもない。
ママ:基準がないのですか?
ホームズ博士:米国ニューヨーク州では、熱貫流率1.98(W/m2・K)以上の性能をもつ窓を使うことが義務付けられいます。
樹脂(または木製)サッシ(Low-E複層ガラス入り)以上の窓でなければ家を建てることができません。
ママ:ニューヨーク州がいっている熱貫流率1.98とは?
ホームズ博士:サッシとガラスの組み合わせでの 熱貫流率(U値)
アルミ+単板ガラス:6.51
アルミ+複層ガラス:4.65
アルミ樹脂+Low-E複層:2.33
樹脂+Low-E複層:1.7
木+Low-E複層アルゴンガス:1.5
樹脂+Low-Eトリフルアルゴンガス:1.23
ママ:最低でもこれからは樹脂サッシとLow-E複層ガラスの組合せが必要ってことですね。
ホームズ博士:そうすることによって今の家の7倍の断熱性能が見込めます。
ママ:ストック社会への移行や地球温暖化防止に貢献できて、子供たちにもやさしい未来を提供できるんだね。
※熱貫流率(U値)とは熱の伝えやすさを表した値です。単位は「 W/m2・K 」
熱貫流率と同じように、熱の伝えやすさを表わす数値として熱伝導率があります。
熱伝導率は材料自体を評価する数値であるのに対し、熱貫流率はそれに加え、その材料の厚さも評価します。
熱伝導率は材料の断熱性能を評価した数値、
熱貫流率は仕様の断熱性能を評価した数値です。
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